岸村 智太
Tomo Kishimura

資格・役職

弁理士
博士（理学）

取り扱い分野

特許
電気・電子・ソフトウェア／バイオテクノロジー

略歴

東京工業大学　生命理工学部　生命科学科　卒業
東京工業大学大学院　生命理工学研究科　分子生命科学専攻　修了
東京工業大学　生命理工学院　生命理工学系　博士後期課程　修了

東京工業大学生命理工学院にて、核酸医薬品への応用を志向した化学修飾核酸の開発研究に従事。2021年4月よりRYUKA国際特許事務所に勤務。

研究内容

• （１）東京工業大学生命理工学部生命科学科に入学し、分子生物学（代謝、光合成、ＤＮＡ複製、転写制御、翻訳制御等）、有機化学、情報生物学等について、主体的に学習しました。通常４年掛けて修了する課程を３年で修了し、成績優秀賞である高宮賞を受賞して首席で卒業しました。


• （２）修士課程および博士課程では、生物有機化学を専門としました。同大学大学院生命理工学研究科分子生命科学専攻にて、清尾　康志　准教授の指導の下、核酸分子の標的細胞内到達性の向上を指向し、核酸の５’末端に糖を修飾した人工核酸の合成研究に従事しました。同研究内容により、修士号を取得しました。


• （３）博士課程では、核酸分子の２’位水酸基に対する化学修飾の導入方法および、当該修飾核酸の熱力学的特性および生物学的特性について研究しました。当該研究において、核酸分子の２’位水酸基に対し、アルキルカルバモイルエチル基を導入する効率的な合成経路を確立しました。また、核酸分子の２’位水酸基にカルバモイルエチル基を介してアルキル基を導入することにより、核酸分子の熱力学的特性に影響を与えることなく、核酸分子の生物学的特性や脂溶性等を細かく調整できることを見出しました（成果論文：”Synthesis of 2′-O-alkylcarbamoylethyl-modified oligonucleotides with enhanced nuclease resistance that form isostable duplexes with complementary RNA” Kishimura T, Tomori T, Masaki Y, Seio K. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2021 Mar 1;35:127779. doi: 10.1016/j.bmcl.2021.127779）。当該研究内容により、博士号を取得しました。

《ひとこと》
発明の核心となる部分を把握し、お客様にとって最良のご提案が出来るように努めて参ります。