高野 佑磨
Yuma Takano

資格・役職

弁理士
博士(理学)

取り扱い分野

特許
電気・電子・ソフトウェア/機械・光学

略歴

東京大学 理学部 物理学科 卒業
大阪大学 大学院基礎工学研究科 システム創成専攻 修了

東京大学理学部物理学科では2層グラフェンの研究とメタマテリアルの研究に従事、大阪大学へ進学後はメタマテリアル及び変換電磁気学の研究に従事。

研究内容

  • (1)東京大学の学部時代は、3つの研究室に所属していました。
    (1-1)3つの研究室のうち2つの研究室では、2層グラフェンを研究しました。1つ目の研究室では、スタッキング構造がねじれている2層グラフェンの物性変化について研究しました。2つ目の研究室では、イオンの挿入および脱離による2層グラフェンのスタッキング構造の変化を研究しました [1]。
    (1-2)残りの1つの研究室では、メタマテリアルの研究を行いました。3Dプリンタを用いたTHzフィルタの作製と、電子線リソグラフィを用いた高調波発生集光メタレンズを研究しました。

  • (2)大阪大学の博士前期・後期課程では、メタマテリアルおよび変換電磁気学を研究しました。基本的には、変換電磁気学で様々な媒質を設計し、メタマテリアルでどのように実現するかを研究しました。例えば、透明マント媒質 [2]、デュアルイメージング媒質 [3]、デュアルバンド媒質 [4]について研究しました。また、透明マント媒質実現の他のアプローチとして、準零屈折率媒質による実現について研究しました [5]。

  • 論文リスト
    [1] R. Akiyama, Y. Takano, Y. Endo, S. Ichinokura, R. Nakanishi, K. Nomura, and S. Hasegawa, “Berry phase shift from 2π to π in bilayer graphene by Li-intercalation and sequential desorption,” Appl. Phys. Lett. 110, 233106 (2017).
    [2] Y. Takano and A. Sanada, “Broadband corner cloak using a uniaxial transformation medium of stacked artificial dielectric sheets,” EPJ Appl. Metamat. 7, 4 (2020)
    [3] Y. Takano and A. Sanada, “Dual Imaging Metamaterial Composed of Periodic Bi-Fold Transformation Media Made of 3D Printed TiO2 Nanoparticles Mixed Resin,” IEEE Trans. Microw. Theory Techn. 69, 3616 (2021).
    [4] Y. Takano and A. Sanada, “General dual-band coordinate transformation media with full-tensor anisotropic dispersion controls,” Phys. Rev. B 104, 165115 (2021).
    [5] Y. Takano, and A. Sanada, “Demonstration of Scattering Suppression by a Near-Zero-Index Metamaterial Composed of Dielectric Spheres,” IEEE Trans. Microw. Theory Techn. 66, 3921 (2018).

《ひとこと》
博士課程での経験を活かし、発明者やお客様に寄り添ったサービスをご提供できるよう努めて参ります。