面談の進め方&権利化の戦略
1.権利の範囲
一つの出願で多くの種類の権利(請求項:下図C1~C6)を請求することができます。
独立項: 新規性のある最も広い概念(発明の中核となる必須要件)の権利を請求します。
従属項: 上位の権利が拒絶された場合でも生き残る、より特徴のある権利を請求します。
2.発明の展開
強い権利を取得するためには、発明の展開が大切です。
下方展開:より具体的な好ましい形態を検討し従属項とします。
水平展開:競合他社が権利を迂回する方法(セカンドベスト)を権利化します。
製品展開:同じ発明を活用することのできる他の製品やサービスを検討します。
上方展開:迂回方法と他の製品を含む上位の概念を権利化することを検討します。
3.発明面談の進め方
そこでRYUKAでは、下記の手順で発明の面談を進めています。
<発明の開示書を受け取っている場合> <発明の開示書がない場合>
①弊所の理解のご説明&ご確認 ①解決をしたい課題のヒアリング
②弊所の質問事項の解決 ②権利化したい発明のリストアップ
③発明の展開
④権利化方針の確認
⑤権利化対象の確認
(装置単体、システム全体、動作方法、生産方法、プログラム)
4.RYUKAの発明展開 手法
(1)発明の発掘による展開
①他の特徴点を直接伺う質問
ボツにした設計、など
②課題の質問による特徴の抽出
設計上苦労をした点、など
③用途の質問による特徴の抽出
(2)特許ビジュアライゼーションによる展開
特許ビジュアライゼーションでは、更に発明者の暗黙知を生かして発明を展開します。
RYUKAは、特許ビジュアライゼーションを下記にパターン化して発明を展開しています。
①ファクター探索法
Aシステムの環境探索法 D下位ファクター探索法
Bファクターofファクター探索法 Eファクター微分法
C均等ファクター探索法 Fファクター積分法
②ファクター結線法
③更新探索法
Aデータベースを更新する必要性
B比較に用いる基準値を変更する必要性、など
④例外処理探索法
Aそのシステムが動かなくなる場合を検討する、
B想定している通常の状態以外の状態を検討する、など
⑤課題の場合分け法
A課題が顕著になる場合を具体化する、など
⑥位置変更法
⑦タイミング変更法